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2008年11月30日

志野の鉄絵の顔料は何が良い?

「志野を焼きたいのですが。鉄絵の顔料は何が良いですか?」という質問を受ける事がよくあります。
結論から言うと、永い時間をかけてやくのであれば”水打ち”が良いと答えるようにしています。
一般的には、志野の鉄絵を描くには”鬼板”が良いと言われていますが、鬼板は褐鉄鉱の一種であり、少々鉄分が強すぎるように思えます。
一般的な鬼板は、鉄分を40%ほどほど含んでおり、志野の長石釉を突き破って、上まで出てきた際には赤く発色はしてくれますが、色が臙脂色がかっています。
”水打ち”は鉄分は25%内外しか含んでいませんが、鉄絵の機能としては充分で、化学的には水酸化鉄に属する天然の鉄分であるせいか、厚い長石釉を通すと橙色がかった、綺麗な赤色の発色が得られるようです。
水打ちに似た鉄分として、”そぶ”がありますが、元々は鉄類を食べる細菌類の死骸が地表に浸みだした物がほとんどのようで、時として油分なども含むこともありますが、志野の鉄絵の顔料としては、水打ちに次ぐ物でしょう。
水打ち→そぶ、鬼板の順で、焼成時間などをお聞きしながらお勧めするようにしていますが、唐津の絵付けなどには”そぶ”の方が”滲み”が出来て良いという方が多いように見受けられます。




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posted by marukoge at 05:41| ☀| 陶芸 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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